レポその4



一週間経ちましたよ。

まだレポ書いてる私は何だね?

バカです。



一気にいっちゃえ〜! 今日は長いですよー。




舞台は伊豆。

ざざーっと波の音?

下手側の箱に腰掛けている、白衣の男(わるし)

酒の瓶を片手に、ラジオのつまみをいじっている。

チャンネルころころ変えるんだけど、『千昌夫集、私にとって最高でした』 と 『松任谷由実で「春よ来い」』しか覚えてない・・・。

『春よ来い』のイントロが流れた途端、「うぅ・・・いい曲だ・・・」と泣き出す男。

ほろ酔い加減の雰囲気、上手いなぁ。 こんな人その辺にいそうだもんなぁ。



上手側には、箱を2つ3つ積み上げてある。

ビーフが1人出てきて、その陰から様子を窺いつつ、3人を呼び込む。

「おい! あいつがターゲットだ」

「あいつか・・・」

「なんか簡単そうだね」といった途端、ゴッ!と痛そうな音とともに、顔面にキャロットの裏拳くらうエシャロット。

「見た目で判断するな!」と叱られ、ビーフにも「お前が悪い」と言われてしまう。



箱の陰(2〜3mの距離)から銃を構えるキャロット。「普通の人間なら、この距離で1発だ」

ビーフ曰く「当たるだろ、これは」

が、撃たれた瞬間「うぇいっ!」とか言いながら弾をよけるニコラス・・・!! 

何者だお前!!

何度撃っても避ける避ける。

しまいに手で弾を払いのける仕草をし、ビーフ達が「今の手の動きはおかしいだろ!」となぜかキャロットに抗議。

「見たか、あれがランクSだ」

「この距離であんななんて・・・どうしよう、自信なくなってきたよ」と呟くエシャロットを、

「だーいじょうぶ、ファイト!」 (体の前で左手ガッツポーズ) かるーくゆるーくかわいーく励ますポテト。「自分なら簡単にできるけどね」とか思ってそうで、なんか癪に障る(笑)

(その後、キャロットに無言で奥へ追いやられる)

「大丈夫、そのために俺達がいるんだ。フォローしてやるから。」

ビーフ男前!! ポテトの一言とは重みが違いますよ!!



酒を飲んでる様子のニコラス。

「ありゃ酒だな。よし、あいつをもっと酔わせて隙をつくろう」

「お前は引き金ひけばいいから」とエシャロットに言い残し、ひとり近づいていくビーフ

「いやー、今日は星がきれいだなぁー」 (棒読み)

いかにも怪しいから、アンタ!

隣に座ったビーフにニコラスが酒を勧める。

「一緒にどうですか?」

「いいんですか?」

「ええ、麦茶ですけどね」

酒の瓶で麦茶飲んでんのアンタ!!??

「麦ちゃんですけどね」

「いや麦ちゃんの意味はよくわからないですけど・・・いいです、いらないです」



昔色々あった割に、まったくビーフに気付かないニコラス。

ビーフが一方的に彼を知ってたんだろうか。

大好きな女の子が入院、ニコラスは医者、見舞いに行って歌歌うほどベタ惚れのビーフ(思い出した。「はじまりはいつも雨」だ・・・って、それじゃチャゲいねーじゃん!)

やっぱりベタに女の子の主治医がニコラスだったってなとこか。

彼が女の子の命を救ったとか、逆に手術のミスで死なせたとか。

いや、あの・・・ちょっと思いついたんで書いちゃっていい?

ビーフ(高校生)の大好きな女の子が主治医ニコラスに片思いしてて、ビーフは一方的にニコラスをライバル視してた。そんな乙女チック100%な少女マンガ的エピソードだったら萌える。殺し屋が「色々あってな・・・」なんてシリアスに語る内容がそんなんだったら素敵。



「私は医者をやっとるんですがね、自分の病院で患者さんに不幸があるとここに来て、医者とは何か、命とは何か、と考えておるんですよ・・・」

ニコラス、訊いてもないのに語り出す。

「あぁ、私ニコラスよういちです」 手書きの名刺を渡すニコラス。

「いつもニコニコ・ニコラスよういちです」 ズボンの裾の方から?また名刺。

どこに名刺入れてんですか、一体!?

どっから出してんのか気になってじーっと見てたんだけど、よく分からない。靴下にでも挟んでんのか?



「あなた、堅気じゃないですね」

これもランクSたる所以なんでしょうかね・・・いきなり核心ついた指摘をしてくる。

色んな人を見ているから、どんな職業の人間か見ただけでわかるんだ、と語るニコラス。

誰にでも秘密はあるんだから、それ以上追求する気は無い。私にだって秘密くらい・・・・・・とひとしきり語った彼の一言。

「あぁ、ちょっと酔ったかな?」

「麦茶ですよね!?」 

思わず客席でツッコミ入れたら、ビーフとハモった。非常に嬉しかった。



「あなた、私の話につきあってくれますか」

語り出すニコラス。

以下、細かい言い回しは微妙だけども、記憶にある限り書き出してみました。

「私、ある少年の命を救いましてね。双子のお兄さんでね、頭に銃弾を受けて瀕死の状態で運び込まれてきました。私ね、すぐに緊急オペの準備をしましたよ。そこへ病院の院長がやってきてね、あとから運び込まれた市長の方を先に助けろというんですよ。私、悩みましたね。ん゛ーー(頭を抱える。・・・軽い悩み方だなおい) 悩んだ挙句、私は少年の命を救いました。名前はヨハンといってね・・・」

<メモ:ニコラスの口癖というか、喋り方のくせは、語尾に「〜ですよ」「〜でね」「〜ね」とつけること。若干説教くさい喋り方。>

どっかで聞いたぞ、とか、漫画じゃん、とかぼそぼそ言ってる3人。ヨハン・・・Dr.テンマ・・・?

「人の命にどっちが重いとかあるのかね!」 いきなり強い口調でビーフに迫るニコラス。完全に酔っ払いだろ、お前。

「ないです! たぶんないです」

「その一件で私、病院内で立場がなくなりましてね、自ら志願して島に渡ったんですよ。そこでどうも名前を間違えられて、コトー・コトーと・・・」

今度はDr.コトー!?

なんっか色々混じってるなぁ、ニコラスの人生。このまま語らせたら、さらに色々医者モノのネタが飛び出してきたことでしょう。

いつかの輝矢ブログに「純平が漫画喫茶で資料集めしてた」って話あったなぁ。こういうネタのための資料か・・・ふむふむ。



「・・・体にガタが来てるな、ちょっとみせてみなさい」

健康体だからイイ、と断るビーフを「男の子だろ!」と一喝。

背中のツボを突かれて、よろめきながら 「うあっ・・・お前・・・っ」 (ハラハラする殺し屋3人・萌える私)

しゃがみ込んで、ストレッチみたいに肩まわしながら立ち上がるビーフ。 「うっわすっごい軽い!」

さらにお腹のツボを押されて「新しい快感!」

「何してくれてんだよ!」と割り込んだキャロットも、「友達かね」と一緒にツボつかれて「何コレーー!(すっごいイイ声)」とめっちゃ笑顔。

ポテトも加わって3人ローテーションでツボ突かれまくり。

エシャロットも加わるが、彼の時だけ必ずツボじゃなくビンタ。

2〜3回くるくる回って、その度ビンタされ、「どうして僕ばっかりなんだよ!」とキレるエシャロット。

「どうだ、軽くなっただろう!」by.ニコラス。 エシャロット無視かよ!!

わーきゃー喜ぶキャロット・ポテト。腑に落ちないエシャロット。「名医だ! あなた、名医だ!」とがっちり握手を求めるビーフ

先生にお礼がしたいとビーフが言い出す。

「僕達からのプレゼント、受け取ってもらえます? びっくりさせたいんで、目つぶって待っててもらっていいですか?」

目を閉じさせ、両手で目を覆わせて、さらに後ろ向かせる。

状況が飲み込めてないエシャロット、キャロットに「撃つんだよ!」というジェスチャーを数回やられて、やっと気づく。

「いやープレゼントなんて、いつ以来かなー」といいながら目を覆ってるニコラスがたまらなく可愛い。

こんな可愛い生き物 (生き物呼ばわり)、 エシャロットじゃなくても撃てないって。

ドクンドクンと鼓動の音。エシャロットは震える手で自分の拳銃に手を伸ばし・・・・・・「あーやっぱりダメだ!!」逃げてしまう。

「まだかね?」

すっごく大きいプレゼントなんで、時間がかかるんです、とフォローすると、

また目を覆って、「なんだろうなー、大きなお金かな?」とニコラス。

やっぱり可愛い。あげるよ、あげる。いくらでも大きなお金あげるよ・・・!

鼓動の音。

震える手をやっとの思いで懐に入れ、エシャロットが取り出したのは・・・・・・鼻眼鏡。

「というワケデー! ワタシのとっておきのアメリカンジョーク、お見せシマース。と、ソノ前に。10ドルになりマース」客席の方向かって、くるりんと手を出すポーズ。(うまく表現できない)

チーーーンと寂しい音がする。

1人バカ受けのエシャロット?ガブリエル? 「アーーーっはっはっは」と異常に甲高い笑い。

「これかね?」(ニコラス)

「違います」(ビーフ

「プレゼントは彼かね?」(ニコラス)

「彼じゃないです」(ビーフ

「彼は何だね?」(ニコラス)

「バカです」(ビーフ) ←この台詞ほんっと舞台袖に消える寸前で、言い捨てていった感満点で素敵。

『アーーーっはっはっは』が鳴り響く中、お腹抱えて笑いながらエシャロットも退場。

笑い声だけしばらく響いている。(まだ続くのかよ、と結構笑った。だって繰り返しすぎ)

だんだん低い笑い声になっていって消える。



『アーッハッハッハ』×2

今度は低く同じ笑い声。ステージ上のラジオから流れているものらしい。

『Mr.ガブリエルのジョークは最高だね! 本場のアメリカンジョークだけあってまさに滑り知らず! Hey! Mr.ガブリエル! お前のジョークは日本一だぜ』 みたいな。

『4週にわたってお届けしてきたアメリカンジョーク講座、みんなはどれだけガブリエルに近づけたかな? 学校やパーティーで人気者になる事間違いなし!』 とかなんとか。

『次はとーってもパワフルなアイツの登場だ。今回は公開録音に挑戦とのこと』 

『お相手は滝川クリスミゼルでした』 (誰だよ!?)

まさか、パワフルなアイツが “ アイツ ” の事だとは・・・!!



この間、ADさんっぽい人が箱を運んでいる。

一応動きも決まってるらしく、最後の1個を運ぶ時は必ず上手側に行ってから、何か指示を受けたように頷いて下手に移動する。

(一瞬まさか小出鉄平?と思った私。彼とよく似た服装だったんだよ)



いったん静かになって、時報の音。

『MC KOREAの! こりゃーーいいぜぇぇぇーー!』

めっちゃ跳びながら登場してくるKOREAさん。ステージの横半分くらいの距離を跳んだように見えた。

ざわっざわする客席。公演中1〜2を争う歓声の大きさだったと思う。たぶん憂喜が出てきた時よりザワザワしてた。

「オッケーーイ! 絶好調〜〜!!」

髪を両手でかきあげ、「MC KOREAです、よろしくどうぞー!!」

「お前ら、公開録音だぞー? こういうの持ってきてないのかーこういうの!」 スケブとか横断幕広げるジェスチャー。 

19日昼はたしか「じゃぁいい、もう帰る」と言い出して、客席の「えーー!!」にご満悦。

20日は昼・夜ともスケブや韓国旗持ってきてるお客さんがいて、「持ってんのかよ!」とびっくりのKOREAさん。「最終日になるとこういうことがあるのね」「ごめんなー、イマイチ拾えなくてー」



「さっそく今日のゲストを呼び込みたいと思います。今日のゲスト!野呂拓哉―!!」

ノロタク登場。

・・・何系っていうの? ゴールドのきらっきらしたシャツに同生地のストール(っていうんですかね、マフラーみたいなやつ)を首に巻いて、サングラス。いかにも“芸能人”なファッション。

「野呂拓哉に拍手―!」 拍手させといて、

「はい、ビービンバ!ビービンバ!」 客席はけっこうやってた。立ち尽くすノロタクに、「やれよ!」とKOREA。



「映画色々出てんだろ? なんだっけ、何丁の星?」 そこまで出たら普通出るだろ。“何丁”って。

「県庁の星、ね」

「あー県庁の星ね! 主演の・・・なんだっけ、口のデカイ・・・くちユウジ!」 出たー!くちユウジ!



映画『蒼き狼』の話で、「モンゴルの話聞かせてくれよ」

っていう流れで、「最初のイメージはー、草原が広がっててー」とか話し出すノロタク。

でもごめん、聞いてなかった。

だって、おもむろにチャンジャを食いだしたんだもん、KOREAが!

ノロタクに「聞いてます?」って言われて、「あぁ悪い悪い、ちょっと小腹がすいたもんで、チャンジャ食ってた」



で、モンゴルの話は放置したまま、「俳優業じゃなくてダンスもやってんだって? なんだっけロックバンドの・・・なにエン?」

「エンじゃない、氣志團

「あぁ氣志エン、氣志エン」

「いや、氣志團

「おー、その氣志團のバックダンサーでツアーまわってたんだろ? どのくらいまわってたんだよ?」

「2年くらいかなぁ」

「けっこう長い付き合いなんだ、あいつらと」

(あいつらって・・・親しげだなぁ、KOREAさん。氣志團とKOREAさんは面識あるんでしょうかね。ちなみにこの台詞は4回中1回しか聞かなかったので、たぶんアドリブでしょう)

「ツアー中のバカ話聞かせろよ、お前みたいなバカはいっぱいバカな話あんだろ?」

(ここが毎回微妙に違うんだけど、とにかくバカバカバカバカ言ってたのは毎回一緒。時々言い過ぎて自分でもよく分からなくなってる感じだった。KOREAカワイイ。)



ゲストをバカ呼ばわりしちゃいけません。怒られちゃうKOREA。

「あ? お前今なんつった?」

「え?」

「お前今俺になんつったんだよ?」 サングラス外すノロタク。怖い。でもイケメン。

立ち上がってKOREAに迫るノロタク。

組んでた脚を下ろして、見下ろしてくるノロタクの方を向いたまま固まるKOREA。上半身斜め上向いたまま硬直。放心状態の顔。

声もちょっと小さくなってる。



「え? え・・・『野呂』?」

「『野呂』言ったねぇ、その次」

「次・・・・・・『バカ』?」

「そう『バカ』って言ったな」

「言ってないよ」

「言ったな」

「言ってないよ」

「言ったな!!」

「言ったよ・・・!」 反射的に答えちゃうKOREA萌え〜!

「ゲストに向かってバカってあるかな〜?」

「ないよ・・・!」

「どうしよっか〜?」

「どうしよっかな・・・あやまろっかな」 

かなり声がか細くなってるKOREA。誰だよお前かわいいな。

「そうだね〜、あやまろっかー」

「ごめんね」

「あ?」

「ごめんね?」

「丁寧にいこっかぁ?」

「丁寧にいこうって思った今。・・・ごめんなさい」

「・・・は〜い」



しばらく放心したまま固まってるKOREA。めちゃくちゃ可愛いんですけど。

ちょっとウチの人形が脳裏をよぎったんですけど。(←バカ)

緊張して唇乾いちゃったみたいで、コチュジャン塗りまくる。



悩み相談のコーナー。

『あ、もしもしー』

電話の声の主は、ニカケン。ちょっとおずおずした感じがたまらなくニカケン。

「もしもし! もしもしー! もしもーし!」延々繰り返すKOREA、めっちゃ楽しそう。

『もしもし』しか返しようがなく、戸惑ってるのが伝わってくるニカケンの声。

「あの、僕、アイドルグループやってるんですけど」

「ワイルド?」 

ワイルドグループってどんなんですか、KOREAさん。

3人組のアイドルグループだと聞いて、

「少年隊かー!!??」と大興奮のKOREAさん。

「あ、違いますー」

「ニッキかー!? ヒガシかー!?」 (ニカケンの話聞いてない。てかニッキはお前だろー?)

「いや、少年隊じゃないですー」

「お前バック転できるか?」 (やっぱり聞いてない)

「いや、ちょっとできないですー」

「植草だーーー!!」 (ノロタクと2人で、大はしゃぎ)

「植草じゃないです」

「で、悩みは何だー?」 (聞いてない)

「最近集まりが悪くって、活動できてないんです」

KOREAは毎回ここで食いタン食いタン(「関係ないです」By.ニカケン)言ってたけど、

どの回だったかなー、「こっちはこっちで頑張ってるんだよ!」的なことを仰ったのがツボった。

なんだ、お前自身のことじゃないのかそれ。

「今日はすっげーゲストが来てるから、こいつに答えてもらうからなー。あの話題の映画『蒼き狼』に出てるー」

「えっ!? 『蒼き狼』に出てる? ・・・そり・・・そりま」

「野呂拓哉だー!!」「こんばんはー」(ノロタク)

「・・・誰?」 かなりウケた。可愛い口調のわりに酷いこと言うな、ニカケン。

「植草君だっけー?」(ノロタク)「違いますー」

 ノロタク・・・相手が本人だったらこの言い方マズイと思うぞ。大先輩だろ。

「ひとりでやっちゃえば?」の一言で、問題は強制解決。

「それだよー!」とKOREA。「植草!ひとりでやれ!ひとりで渡る世間出ろ!」

最後まで「植草じゃないです」は聞き入れてもらえないまま終了。



そこへさっきのADさんが(腕だけ)舞台袖から登場。最終日だけ全身登場してたっけ。

台本か何か丸めたのをくるくる。

「右回り?」とKOREA。いやいやいや・・・そんな意味のないサイン出してどうすんの。

「あ、まきでってこと? えーもう時間なくなっちゃったよ、野呂ー。色々話聞きたかったのにー」



帰り際、「これからどうすんだ?」と聞かれて「プライベートで飲みに・・・」と答えるノロタク。当然次の場面への伏線になっている。

「コレか?」小指立てるKOREA。

「そんなんじゃないですよー」(そんなんだろ、ママに会いに行くんだろ)

「あっ、すっごくいい店なんで、今度よかったら一緒に」

「じゃあ電話してくれよ!」

ピッコロにKOREAが来店する場面、見たかったよ。

案外リンリンちゃんと気が合うんじゃなかろうか。




ということで、ノロタク退場。

「ゲスト、野呂拓哉でしたー! 拍手―!」→「ハイ、ビービンバ!ビービンバ!」

やっぱりビビンバやらずに帰っていくノロタク。



「最後の曲はもちろんこれだ! 微熱DANJIで『甘い眩暈』!」

ニカケン1人、網ジャタンクで登場。

ラジオで流れる甘い眩暈をバックに踊る。

ライトが逆光になっているのでほとんどシルエット状態。

で、その後ろでセットの箱を並べ替えている、金髪ストレートのお姉さん。

黒地に赤の花柄のキャミワンピ。めっちゃガニ股。

え? 誰・・・・・・ってわるしかよ!

ニカケンが去ったあと、お姉さんが「お客さん来ちゃうヨー」「お店デキテナイよー」とカタコトの日本語で呟いている。よくあるフィリピン系のソレを見事に再現してる。



そこへやってきた客がノロタク。

「ママは?」

「まだよ。イマ起きたて電話アッタよ」

すぐさま出てくるお酒。

「早いね!」

「ソコに置イテあるからネー」 ←おいおいおい!

「これ、俺が昨日飲み残したやつじゃないの?」

「アナタ、昨日キープて言ったデしょ?」 

グラスごとキープかよ!

(「昨日じゃなくて今日の昼」と返した回もあったね。)



この場面で思ったこと。

ノロタクの座って飲んでる後姿とか、話し方とか、トミーにそっくりだった。この場面だけなんだけど。



「たまにはワタシに会いに来テよ。いつもママ・ママって」

「ママが好きなんだもん」

「そういうコトバが辛いのよ! ニホンにいるのが辛くなるのよ!」

この辺もアドリブ多かったっぽいなぁ。わるし、やりたい放題だな。



そこへオダワラとエシャロットが登場。

「今日は友達連れてきちゃった」

初めて来店したエシャロットに挨拶するリンリンちゃん。

「リンリンでーす」で止めときゃいいのに、「ふほ・・・にゅうこく(言えてない)、リンリンでーす」

言うな! リンリンちゃん、言っちゃダメ!!

「ママは?」

「マダよ。イマ起きたて電話アッタよ」

「そっか、じゃあ先に飲んでようか」

「いつもの」というオダワラに「ヤラシイネー!」

「オレンジジュース」というエシャロットに「ドスケベだネー!」とリンリンちゃん。

オレンジってドスケベなのか・・・・・・一瞬ランマを思い浮かべてごめんなさい。



「いい店だね」

「どこが良いのか10個言ってみて」めっちゃ笑顔のオダワラ。 ← お前もう酔ってるだろ。なんだその絡み方。

「この店ではオダワラって呼んでよ」

「いいの? じゃあ・・・オダワラ君」

「ゥほ〜!」と喜びすぎなオダワラ。もう一回呼んで、もう一回呼んで、とその度嬉しそう・・・というか気持ちよさそう? やっぱりお前友達いないだろ。

乾杯して、「なんか“いつもの”ってカッコいいよね」とエシャロット。

「やっぱり仕事が出来る男はちがうなぁ〜。僕なんかとは大違いだ。皆がくれた絶好のチャンスも、結局僕のせいで失敗に終わっちゃったしさ・・・」

えらくしょんぼり語り出すエシャロット。結構、長い台詞多いんだよな・・・。

「この仕事向いてないんじゃないかな・・・。仕事の前の日はドキドキして眠れないし、拳銃持つと手が震えちゃうしさ」

「誰でも最初はそうだよ」

「誰でも最初は・・・って、じゃあオダワラ君も失敗した事あるの?」

「あるわけないでしょ。人殺し好きだって言ってるんだから。殺すまでやりますよ」指をピストルの形にしてエシャロットに突きつけるオダワラ。

「そっか・・・殺し好きだったよね・・・」

励ますつもりだったんでしょうけど、かえってテンション下がってるよ!



「オトモダチ、元気ないの?」

それまでノロタクのテーブルについてたリンリンちゃんがやってくる。

「元気ナイときは、ラジオ聴いて元気元気―」

ずっと微熱DANJIがかかってるラジオがお気に召さないエシャロット。

「消してもらっていいかな?」

「アナタかっこいいから消すヨ」

オダワラに冷やかされて突っつかれてるエシャロットが可愛い。



音楽止めたところへ、ママ登場!!!

ママーーーーーー!!!! 

美都子を超える奇跡が、僕らの目の前に舞い降りた!!! 

純平の女性キャラは美都子が最高峰だと思っていたけれど、これは!

淡い紫の、アレはチューブドレスとでも言えばいいの? 肩紐とかの無いワンピ。下はひらひらのミニ。黒のショールをまとってる。胸はそりゃ作りもんだろーが、あの肉付きなら自前で胸つくれそうだ(無理)

髪は金髪で、ふわふわっとカールがかかってる。肩まで届くかな・・・?くらいの長さ。

キレイだよ愛しいよママーーー!!!



「すんごい渋滞で遅れたわー」

「イマ起きたて電話で言ってたデショ?」

「渋滞よリンリンちゃん、じゅ・う・た・い」

ママ、嬉しそうにひらひら手を振ってるノロタクを思いっきり無視。

「オダワラさん、来てくれたのぉ? 嬉しいなv」

リンリンちゃんが「ママ! ノロタクまた来てるよ。一昨日も昨日も今日も!」

「あらー、野呂さん、いらっしゃーい!」 めっちゃ声張るママ。

そしてママ、ノロタクに近づいていって、え? 向かいの椅子(箱)を通り過ぎて・・・・・・え? え!?

膝の上に座っっ!!ぁぁぁっぁぁ!!!

ノロタクの甘えっぷりが見事で、ベタベタっぷりが自然で、私もう過呼吸になりそうで。記憶がおぼつかない。

これ、稽古の様子が見たいなぁ。2人とも普通にTシャツか何かで、普通に男の格好で膝にのってイチャイチャしてるとこ。

「旅行いかない?」

しつこく言い寄るノロタクを「ちょっ、ほんとにダメ、(萌えた萌えた)やめて、しつこい!」 突き飛ばすママ。



派手に倒れたノロタクが「ママ!」と叫びながら立ち上がり、「好きだ・・・」

B‘zの「君の中で踊りたい」のイントロが流れ、ママはショールを脱ぎ捨て・・・あぁあのダンス!! 言葉で表現できない!

エロいヤバイ絡みすぎ!!

サビの部分が忘れられない。ノロタクの肩越しに真正面見て真顔のママ。19日昼は階段席の真正面で見てたので、もうどうしようかと。

あと、ノロタクが胸に手を持ってくたび、その手を下ろしながら「やめてー」と言ってるのが口の動きでわかる。あぁ萌え。

あとーあとー、ママの脇がキレイで!!!

相方さんごめん、「脇キレイ! 脇めっちゃキレイ!」とか言って。

だってキレイなんだもん。じじじ自分で処理なさったんでしょうかね!!?(ほっとけよ)

最初のサビが終わった時点でダンス終了〜。

「やめてーーー!」 

ツン!ってそっぽ向いてショールを巻きつける姿がSだママー!!



突き飛ばされたノロタク、ひっくり返って、起き上がって、「ママー!! 好きだぁっ!」

またしてもイントロから始まる。

ダンスがさらにグレードアップ。というかヒートアップ。リフト的な?ことをやったり、ステージいっぱい使ってもう大変。

ちなみに、後ろでリンリンちゃんにダンスに誘われてるニカケン。

で、「やめろーーー!」 で突き飛ばされて終わり。



3回目はノロタクが寝っころがったままジタバタして「好きだあぁぁぁぁぁ!!」 

おもちゃ買ってもらえない駄々っ子みたいだ。

3回目のダンスはおとなしめだったかな。

エシャロットもリンリンちゃんに連れ出されて踊りかける・・・が、押し倒されて乗られてる。強制リフトみたいな?

曲が終わって、ママとノロタクが楽しく踊り終えても、エシャロットはリンリンちゃんに乗られたまま「助けてー」と悲鳴を上げている。

「リンリンちゃん、何してるの!」

「このヒト、ワタシに火をツケタのよ!」

なんですって!? ウチのリンリンちゃんに・・・みたいな感じでママに叱られて、僕じゃないよ・・・!なエシャロット。



ノロタクは踊るだけ踊って、ジョーにちょっと絡んで帰っていく。

「絶対あきらめねーからな!」

リンリンちゃんがお見送り。「もう来ナクテいいカラね。もう来ナイでネ」(ひどい言い方だなオイ)



「あの人来ると疲れるわー」とママ。

「あの人が来ると、いっつもこうね。踊りたがって踊りたがって・・・・・・ダンサーやってたらしいのよ」

中央に座るママ。

ノロタク忘れたよ」とサングラスを拾い上げるリンリンちゃん。

「ぱくっちゃいなさい!」とママ。「ぱく・・・?」意味が分からなかったらしいリンリン。

「ど・ろ・ぼ・う」とママに小さく言われ、「あーいつものネ」とリンリン。いつもって!

「飲み物くれる?」

「ダイタイ飲みさしヨ」と言いながらノロタクのグラス1個を渡し、それ以外の酒とかを片付けに引っ込むリンリンちゃん。

ママ、右手にグラスを持って飲みながら、左手は肩の高さにゆるく挙げてる。小指が浮いてるぅぅ・・・!



「ママ、相変わらずモテモテだね。妬いちゃうな」とジョー。

ジョーの隣に座ったママ。

つんつんし合ったり、しまいに手を握り合い見つめ合っている。完全に2人の世界。

「オトモダチ、ひとりぼっち?」

リンリンのいる下手側に移動するエシャロット。「うん、なんか邪魔者みたいだね」

「あの2人ラブラブアツアツなのヨー。コノ間なんてネ、オダワラさん、ママの命助けタよ」

ママに振られた男が殺し屋を雇い、ジョーがママを救ったのだと喋ってしまうリンリンちゃん。

「殺し屋・・・!? それ、いつ頃の話!?」「オトトイよ」

ここでやっと、ママとオダワラが気づく。



ここの、ママとジョーが気づいてから「まさか、オダワラ君が…」への流れがね、4公演の中で変化感じた部分。



確か最初見たときは、ママが「リンリンちゃん、リンリンちゃん! 今タバコ買ってきてって言われたでしょ〜?」って店から無理やり連れ出しちゃったのと、ジョーがエシャロットを席に連れ戻して「もう一度乾杯しよう」と誤魔化そうとしたのは分かった。

でもジョーがタバコ頼んだっていうのはピンと来なかったんだよね。

ママとジョーがいっぺんに動いたから、どっちの動きも中途半端にしか見れなくて。

で、乾杯に応じずに沈痛な面持ちで立ち上がったエシャロットが「まさか、オダワラ君が……タバコ吸ってたなんて!」と言ったとき、「タバコ? いつ吸ったよ?」と不思議に思ったの。



でもオーラスは、オダワラ君が「リンリンちゃん、タバコ買ってきて」と頼んでるのがちゃんと聞こえてたし。

それを受けてママがリンリンちゃんを連れ出したんだって分かりやすかった。

激団が変わったのか、単に私が見慣れたからか、正直分からんのですが。



まぁなんせエシャロットが沈痛な顔をしたのは、タバコにショックを受けたからだった様子。

「えぇ!?」ちょっと飛び上がって驚くジョーが可愛い。



「タバコって体に良くないんだよ、お父さんが言ってたもん。自分の体のこと考えると、やめた方がいいって♪」

・・・こいつ、殺し屋なんだよな?



「でも、タバコかぁ。僕も吸ってみようかなぁ」 (人に止めろと言った舌の根も乾かぬうちに…)

「それでさ、こんな店に来て、茶色いお酒なんか飲んじゃって、ママを口説いたりしてね!かっこいいなぁ〜」

「んー、んー」満面笑顔で頷くジョー。

「かっこいいと言えば、オダワラ君、ママの命救ったんだって?」

しゅーんと悲しい顔になり斜め下向いてしまうジョー。

バルーン人形の空気が抜けたみたいだった。

たしか相づちの続きで効果音めいたものを口走っていたような。

この子ほんっと早乙女さんに匹敵する不思議な生き物だわ。



ひとしきり上機嫌で喋ってから気づくエシャロット。

「まさか・・・ビーフの言ってた裏切り者って・・・オダワラ君なんじゃ・・・」

「なに言ってんのーーー!  あ、水谷豊出ちゃった」 by.ジョー

・・・あぁ、水谷豊ね・・・似てたような・・・うん・・・。

立ち上がり、エシャロットに近づいていく。



「ただの偶然だよ?」めっちゃ笑顔でちょこんっと首かしげてみせるジョー。

「そんな偶然あるわけないだろ…」



「そんな偶然あるわけないだろ!」(エシャロット)

「そんな偶然あるわけないよ!」(ジョー)



「あぁそうだよ! ママを逃がしたのも、ビーフの言ってた裏切り者もこの俺だよ!」

キレたジョーの、ドスのきいた声が好きだー!!

「じゃあ今君の目の前に裏切り者がいる。君は俺をどうするつもりだ?」

「裏切り者には、死を。僕がオダワラ君を…いや、ポテトを、殺す」

顎をぐいとあげて強がるも、拳銃を持つ手が激しく震えているエシャロット。

腱ちゃんって、強がりの演技が上手よね。



フッとやたらニヒルに笑い捨てるジョー。

(あぁぁぁこの子本当に「僕、スーツじゃないですか・・・」の子?)

「光栄だね、エシャロット。君の初めての殺しがこの俺だなんて」

中央に腰掛け、俯いて手を組む。これ芝居冒頭のポーズだな。

「今度は失敗するなよ!」

拳銃を突きつけるエシャロット。





ここでアレが出てくるんだが、それは「その5」で!