2人きりのクリスマスパーティ

今日は楽しいクリスマスイブ





12月24日。クリスマスイブ。
MAXの家に憂喜が訪ねてきました。
「おーいMAX!ケーキ食うぞケーキ!」
彼が持ってきた白い箱には、おいしそうなケーキが入っていました。
ブッシュドノエルではありません。
ホールケーキでもありません。
砂糖細工のサンタも乗っていません。
ただのイチゴショート。(ファミマで購入)
それが、憂喜とMAXのクリスマスです。



「クリスマスのケーキに、年齢の数のロウソクは要らないんじゃないかな・・・」
(しかもショートケーキ)
MAXがケーキを見て困ったように呟いていますが、憂喜は気にとめません。
ロウソクの灯を吹き消し、上機嫌でクリスマスソングを熱唱しています。
もちろん、オリジナルのドMソングです。
それが、憂喜とMAXのクリスマスです。



ケーキを食べたら、もちろんプレゼント交換。




MAXからのプレゼントは、某6人組ヤンキーバンドの本でした。
憂喜からのプレゼントも、同じバンドのリストバンド。


「MAX、コレ、ダイアモンド☆ふゆかいさんに貰ったヤツそのままだろ?」
「・・・君の方こそ」


実は憂喜、そのバンドの事をよく知りません。


「これ何て読むんだ? キシ・・・エン?」
「キシダンだよ、キシダン」
「へー・・・」
ヤンクロック選手権出ただろ、覚えとけよ氣志團くらい・・・そう思ったけれど、MAXは黙っていました。
この男には何を言ってもムダだと分かっているのです。



そうして2人の夜は更けていくのでした。
(なんかもっとパーティらしいことしようよ)







エセ絵本調でお送りしました(ヤメレ)